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根管治療・歯内療法:抜歯と言われたら一度考えていただきたい事②
こんばんは、辻本デンタルオフィス院長の辻本です。
久しぶりにこのシリーズの更新です。
HPの変更や、執筆活動が重なっており、なかなかシリーズの更新が出来ていませんでした。
歯の根の治療をしていてなかなか痛みが取れなくて抜歯と言われた。
これ結構あるパターンなんです。
もちろん、残せない状態の歯もあるのですが、実際にはちゃんと治療すれば残せるのに
抜歯と言われている事も多いようです。
では、なぜそのような事が起こるのでしょうか?
歯科界の真実をぶっちゃけますと…
①根の治療はあまり治らないと思っている歯科医師が残念ながら多い
最新の根管治療を習って、実践している歯科医師であれば根管治療は、ちゃんとやれば治る事を知っています。しかし、この分野をあまり勉強せず、昔の治療のまま止まっている先生はあまり治ると思っていない場合が多く、何度か治療してダメだったら抜歯という判断になる事があります。
膿が止まらなくても、ちゃんと治療したら治ります。
しかし、その分野を勉強していなくても、専門的な先生を紹介してくれる先生は良心的です。
②根の治療は保険診療では不採算なので、時間をかけていられない
これについては以前も書いたと思いますが、日本の保険治療において根管治療は驚くほど安い値段です。ちゃんとした治療をするためには、技術研鑽のためのセミナー参加、最新の治療器具、時間が必要です。保険治療で15分~20分では適切な治療が出来ません。よって抜歯となるわけです。
この2つが大きな問題点かと思います。
適切な根管治療はマイクロスコープを使用して、しっかり時間をかけてやらなくては私は出来ないと思っています。
歯の根の治療、根管治療でお困りの際は、近くの専門的な先生を頼る事をお勧めします。また、主治医に根管治療が得意な先生を紹介してもらうのも良いでしょう。根の治療だけ他の医院で行い、その後は元の医院でというのもありです。
根管治療でお困りの方に少しでも参考になれば幸いです。
辻本デンタルオフィス 辻本真規
執筆者情報
院長/歯科医師・博士(歯学)
【略歴】
- 2008年
- 日本大学松戸歯学部卒業 日本大学松戸歯学部附属病院 研修医
- 2009年
- 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
齲蝕学分野入学 - 2009年~2013年
- 開業医勤務
- 2013年
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医取得
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科修了
博士(歯学)取得 - 2013年~2018年
- 長崎大学大学院
医歯薬学総合研究科齲蝕学分野助教 - 2016年~
- 日本顕微鏡歯科学会代議員
- 2017年
- 日本顕微鏡歯科学会認定指導医取得
デンツプライシロナ エンド公認インストラクター - 2018年
- 辻󠄀本デンタルオフィス開業
【受賞歴】
- 2015年
- 日本歯内療法学会関東甲信越静支部 第9回ウィンターセミナー鈴木賢策賞受賞
第12回日本顕微鏡歯科学会学術大会 大会長賞受賞
開業歯科クリニックでの勤務や大学での研究を経て、
長崎大学の齲蝕学分野助教となり、根管治療の難症例などの治療にあたる。
2018年に「辻󠄀本デンタルオフィス」を開業。
マイクロスコープを用いた精密な根管治療を得意とし、難症例にも多く対応している。
歯科医師向けの様々なセミナーの講師を務めるほか、歯科関連の雑誌や書籍の執筆等精力的に取り組んでいる。
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